身辺雑多 その69

猫の“ねこ”の負傷

2002年9月22日

猫の“ねこ”

 7月下旬、娘が子猫を拾ってきた。青年の家から帰ってくる時についてきたのだという。
「ねこ」と名付けてそのまま飼うことになった。とても痩せていたがきれいな子猫だった。医者に診せたら生後4ヶ月ぐらいとのことだった。それから一月半がたった。順調に肉も付いてきて、たいへん活発である。
 ところが19日の夜、家から出していないのだが、どこからどう脱出したものか、家の外に出たのだ。何か台所の張り出し部分の屋根でバタバタしている音は聞こえていたのだが、今までも度々娘の部屋にいるねずみに目を付けたかよその飼い猫が来ていることがあった。しかし、どうやら今回は格闘が行われたらしい。ほとんど鳴き声はなかったもののバタバタは単に歩き回っているだけではなく、格闘の音だったと見える。
 それらの音がしなくなってから、私が教会のベランダに出た時に鈴の音を聞いた。おやっと思って、裏へ回るとねこが佇んでいた。抱き上げて家の中に入り、なでていたら腿にざっくり鋭利な刃物で切ったような傷があった。出血はしていない。これが何の傷なのか私にはわからなかった。脱出をする際に金属の角で切ったのかとも思った。爪による傷だということは、たくさん猫を飼っている知人から後で教わった。ともかく電話帳で深夜にやっている動物病院を探して、連れて行った。
 麻酔をかけて縫合するので入院が必要だという。何やかやで5万5千円の出費となった。
そしてその結果がこの写真である。なめて絆創膏を剥がさないように、エリザベス一世のようなカラー、というと聞こえがいいが、それよりはほとんどラッパかパラボラアンテナのようなものを付けている。たぶん集音器としての機能は果たしているだろうから、方向感覚に影響を与えているに違いない。実際、これをつけて歩く姿はヨタヨタである。ほとんど千鳥足と言って良い。そして顔の横に大きく広がっているものだから、あちこちにぶつかってはカポッ、その度に鈴がシャン、カポッ、シャン、カポッ、シャンと音を立てて歩いている始末である。抜糸までの我慢と言い聞かせているのだが、本猫はわかっているのかどうか。


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